harahara BLOG

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2013
07/11

プレゼンを成功させチームワークを高めあう3つの秘訣

 

Army section on patrolPhotographer: New Zealand Defence Force

 

今回ご紹介するのは私が長年プレゼンテーションを行う中で無事に生還しつつ、仲間への信頼を保ってきた(自分が仲間への信頼を無くしてしまうことを防ぐ、ということろが鍵です)3つの秘訣を書きたいと思います。

 

 

尚この内容は「プレゼンテーションのテクニック」には一切言及いたしません。googleで「プレゼン コツ」と検索していただければ数多くの良質な事例がヒットしますので具体的な内容はそちらでご確認してテクニックを参考にしてください。ここではあくまで“haraharaならでは”というところを掘り下げていきたいと思います。

 

下記に示す事はクリアした前提でお話しさせていただきます。

 

 

  • ・提案する内容をしっかりと把握してある
  • ・事前に練習をする
  • ・ドキュメントは見やすく簡潔である
  • ・ゆっくり話す
  • ・相手の目を見て話す
  • ・質疑応答の時間を持つ
  • ・汗をかいてもいいようにハンカチを用意する
  • ・前日は早く寝る

 

 

 

【秘訣その1】プレゼンリハーサルはポジショニングの場と知れ

 

aDSC05386Photographer:ladyanaconda

 

作成したプレゼン資料をスタッフに配り事前打ち合わせをします。これは自分が資料を作る、メインでプレゼンをする、に関わらず極力しましょう。もしその話が出ないようであれば自分から提言をしましょう。そうしないと第3の項で書きますが仲間からキラーパスが飛んでくる恐れがあるからです。

 

例えば、企画意図に関してはクリエイティブディレクター、デザインに関してはデザイナー、技術面に関してはエンジニア、など前持って役割を決めておくことが大事です。人によっては「プレゼンテーションは苦手」という人も多いと思います(技術職の人は往々にして苦手ですよね、私も苦手です)

 

ただ、事前に立ち回りを決めておくことによって無用なキラーパスに怯えることも無くなります。中には立ち回りを決めず全てをプレゼンテーションしてくれる人もいます。そんな時はその方にお任せしつつ自分の持ち回りの部分を援護射撃してあげれば良いと思います。

 

ただ、往々にしてこの持ち回りの話しは敬遠されることが多いように思います。その理由としては・・・

 

 

  • ・誰もが高い次元なので持ち回りなど決めずフレキシブルにやればいい
  • ・枠にはまってしまうと柔軟な提案ができなくなてしまう
  • キラーパスを出すことができない

 

 

キラーパスのことばかり出てすいません、後にご説明させていただきます。要は初めに決めることでメリットが無くなってしまう、と考える人も多くいます。ただ、その全てが前向きな理由とは限りません。

 

 

 

 

【秘訣その2】つねに特攻(ぶっこみ)であれ

 

Street Fighter Minifigs - Round 4Photographer:Julian Fong

 

プレゼンをしたことがある方はよく分かると思いますが実際にプレゼンを行う場合は先方の会議室となります。下記の図を見ていただきたいと思います、部屋の作りはそれぞれ違いますが概ねこのような空間で行います。

 

 

 

photo_1

 

感の良い読者の方はこれが何を指し示すものかお分かりになると思います。会議室の上座と下座を簡単に描きしめしたモノですがプレゼンが苦手な人はかなりの確率で下座の「3」を確保しようとすることが多いようです。これは心理的なもので上座から最も遠い出口に近いところを確保しようとしてしまうのです。全く悪いことでもなんでも無いですが苦手な人にはあまり無理をさせないように快く「3」を譲りましょう。

 

で、往々にしてあるのが「どうぞどうぞ」と前向きな台詞で下座の「1」を奨められてしまうことです。別に万全と準備をして元々「1」に座ろうと思っていてもなんとなく腑に落ちないのはどこかに「1」に座るとプレゼンを掌握し流れを作らなければいけないのではないか?という漠然とした不安に包まれるからだと思います。これに限っては被害妄想でもなんでもなく「1」は上座もクライアントのメイン担当者が座ることがセオリーなので「1」に座ることはそういう立場であれ!という風に自覚しても良いと思います。

 

そして付け加えると、これの最も良くないところがクライアントに重大な内容をプレゼンしようとしているにも関わらず消極的なイメージを与えてしまうことです。プレゼンの内容が素晴らしければそこは簡単にプラスマイナス0にできるとは思いますが無事に生還する為には常に万全を尽くす必要があります。

 

なので自分がメインにプレゼンをするのであれば自発的に下座の「1」に座ればいいし、そうでなく譲り合いが発生した瞬間(ここが大事です)に「1」に座ってしまえばいいのです。そうすれば前向きでクライアントの貴重な時間を大切にしてくれる人だ、というイメージを持ってもらうことができます。もちろんメインでプレゼンをする人がいるのであればその方が「1」に座ってくれるのを待ってもいいですしプロジェクターやホワイトボートを活用する人であれば「2」に座ってもらえば良いのです。

 

あくまでも不運(ハードラック)と踊って(ダンス)はいけないのです。

 

 

 

【秘訣その3】キラーパスでさえ愛せる漢になれ

 

Zakuni pass in the final minutesPhotograph:Sam Lee

 

さて散々出てきたキラーパスですがこれは、事前に聞いていない状態で仲間から突然プレゼンの役割を振られること、ととらえてもらって問題ありません。それはこのような台詞とともにやってきます。「それでは、○○の方から説明を〜」です、プレゼンを複数人で行った場合は誰もが経験があるのではないでしょうか?

 

私はもうこの修羅場を何度も切り抜けてきたので心の中では「キターーッ!!」とちょっと嬉しくなってしまうくらいです。ただ事前の打ち合わせなくこれをされると初心者時代は困惑したものです。上司であれば「これは愛だ」とかポジティビストであれば「神の与えたもうた試練だ」ととらえグングンプレゼンが上手くなっていくのです。

 

ただ、ここには大きな落とし穴があります。例えばデザイナーであればレイアウト、タイポグラフィ、配色、など自分の得意分野であれば口べたでも思いさえあれば相手に伝わります。ただ残念なことにキラーパスは往々にして突っ込んだ技術的なことが多く、パスを振ってくる人のウィークポイントを補完するために行われることが多いのです。「皆がレベル高くて全て把握してれば良いジャン」という方もいるでしょう、ただどのような状況にあっても「隙間」というものは存在するのです。それを1の項で本来は埋めておくことこそチームワークだと思っています。

 

そして1番私が気になるのは、、なんだろう、、、自分を守ってくれる仲間のはずが下座の「1」を奨めてきたり突然前振りなしにプレゼンを求められるのは何かアンニュイな気持ちになってしまいます。これはあくまでも私の事で申し訳ないのですがこれをプレゼンの度にされると(多い時は週に7回)キラーパスをした人に対して信用を失ってしまっていることに気がつきました。

 

そういうこともあり私なりの自衛手段として1の項を行うようにしたのです。ただキラーパスが得意なプレイヤーはなかなか快諾してくれません。「柔軟なプレゼンができないから〜」という理由でなんども断られたこともあります。でも自分の持ち回りの知識や思いをフルに活かして一点集中でプレゼンを切り抜けることも大事なのです。

 

それでもキラーパスがなかなかやまず、気になってしょうがない人には対処方法をお教えしたいと思います。

 

 

・Aさん「ではこれは○○の方から〜」
・本人「ありがとうございます、ただ、、!私は自分の1番思いが深く得意とするデザイン回りのことに関して説明させていただきたいので引き続きAさん、よろしくお願いします!!」
・Aさん「、、う、うん、、そ、そうだね、、そっそれでは〜」

 

自信満々に言いましょう!これはある意味でとても全うでポジティブと取られますしキラーパスが日常になっている人にとっては自分を見つめ直す良い機会になるはずです。Aさんが自発的に1の項を行い「○○さん、分からないところあったらフォローしてもらっていい?」そう言われて快諾しないのは漢(おとこ)でありません、全力でバックアップしましょう!!

 

 

と、色々書いてきましたが皆さんはこのようなご経験も1度はご経験されたことがあるのではありませんか?

 

 

人は弱いモノです、本当は仲間を大事に思いたいのに傷つくことを恐れすぎついついキラーパスをしてしまう、その行為が常習になるとなんの意識も無く仲間にドライブシュートばりのパスをしてしまうのです。クライアントに自分たちが貢献できる最大限のベネフィットをチームワークで提供する。それこそが組織の素晴らしさだとは思いませんか?
Posted By Rentaro Fujiwara
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