オールドタイプのジレンマ
代表の藤原です。
今回オールドタイプの躊躇いについて書こうと思います、いや書きます。
・予算=クオリティを落とさなくても良い予算レベル(お金=時間なので上記と同じですね)
「時間=お金」という認識をクライアントさまとも共有しながら目に見えない時間のズレを極力発生させないように進めることで制作する時間を確保する、、、とそのあたりは後日別に記事を書きます。要は時間=お金の管理をしっかりしているため残業や休日出勤など以前に比べると格段に減りました。
補足ですが、とにかく何かあれば「仕様変更だ!」と言って予算請求するのではなく予期せぬ自体が起きたときに作業項目毎に分かれた工数ベースの見積もりを元にご相談させていただくイメージです
良い風にしか聞こえないですし企業としては正しいの一言に尽きるのですが時に若いクリエイターにはそれがベストなのか少し疑問に思う所もあります。
オールドタイプの悲しい歴史
僕がWebデザイナーを始めた当初(2003年くらい)はWebクリエイティブの世界はもっと混沌としててどれくらいのものがどれくらいの手間と時間でできるのか皆が手探りな時代でした。
熟練のグラフィックデザイナーでもマークアップやプログラミングなどつきまとうWebでは工数も読めず結局熟練であろうが未熟であろうが皆徹夜と休日出勤なんてざらでした。
中には疲労で倒れて救急車に乗ったり、中にはノイローゼになってしまった人もいたり。「いつかこんな世界から解放されたいなぁ、、」と思うというかそれを目指す中生き残りのレースを続けて自然とスキルが研鑽されたんだと思います(住む世界は相変わらずですが変化があって楽しいしヤンワリとした自信もあるのでなんとかなる感がある)
ニュータイプには不要か
ただ、今の若いクリエイターさんやこれからクリエイターを目指す更に若い人達がそういう整えられた制作環境しかしらなかったらどうなるんだろうって思ったりします。
今は大学や専門学校でパソコンを教える授業があったりするのでデジタルネイティブな人達は多いのだろうけど現場で培う「モノヅクリの魂」みたいなものは理屈じゃなく、精神と体力を追い込まれないと開眼しなかった私としては疑問に思ってしまいます。私がオールドタイプなのでしょうか?地球の重力に魂を引かれているのでしょうか?
もちろん今でも予算も時間も無い案件を回している制作会社はザラにあると思います。企業としての「当たり前」を整えれば整えるほど人によっては経験しておいた方がいいことを経験できなくて、年を取って「ハッ」と気づいたらたいした技術を持っていなくて立ちゆかなくなる。なんてことが私の周りには多いように思います。
自分が受けてきた試練や苦行を思うと誰にもさせたくない反面、それがなかったら今の自分は無いわけで。このジレンマの上手い落としどころが経営者としての課題の1つです。
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