harahara BLOG

独自の視点で情報発信を行うブログです。

2013
07/01

フリーランスから法人化した個人的な3つの理由

Feet on sandy beach
フリーランスから法人化いたしました代表の藤原です、ご存知の方は今後ともよろしくお願いします、知らない方は初めまして。

 

当方はWebデザイナー、アートディレクターとして10年ほどインタラクティブの業界を渡り歩きました。ここ3年ほどはフリーランスとして活動し、いろいろ考えや方向性がまとまったこともあり法人化することとなりました。

 

そこで私が法人化に至った大きなポイントを3つご紹介いたします。

 

 

1人でのモノヅクリに限界を感じた

 

長年会社員として働き、フリーランスのデザイナーとなることを1つの目標としてきました。そしていざフリーランスにとなり気づけば3年目、2013年はアベノミクスの効果の追い風もあってかも(?)それなりの成果も出せたような実感がありました。ただ、目先のことだけでその先のビジョンが見いだせなくなっていました。

 

独立当初は、カフェでゆったりと仕事をすること、wifiと電源さえあればどこでも仕事ができる!フリーになりたての頃はその自由さにウキウキする毎日でした。クライアントや外注さんとはskypeやgoogleハングアウトさえあれば煩わしいミーティングなどしなくてもいい!そういう些細なことでさえも喜びの1つでした。

 

ただ、会社員時代のような泥臭くぶつかり合うような体験が激減していったことも事実です。特にフリーランス同士で仕事をするとお金であらゆることが解決されがちなのでどこか冷淡になってしまっている自分に気づき始めました。

 

自分が今まで作ってきたモノを頭の中で並べてみると会社員時代にぶつかり合って作ったものの方が良いとさえ思います。近年の自分を否定するわけではありませんが自分の独りよがりのものが多かったのも事実です。色んな人の意見を組み合わせ、そこから導き出した解答が反映されたコンテンツの方が結果的に長く使われ、アップデートが繰り返されて日々研鑽されていることに気がついたのです。

 

わかり合える、ぶつかり合える、仲間達と同じ空間で仕事がしたい!ようやくそう思えるようになってきました。

 

 

組織作りをもう一度

 

以前お世話になった名古屋の制作会社では採用担当や制作グループのリーダーなどをやらせてもらっていたこともあってヒューマンマネージメントは意外にも性に合っていると思った時代があったのも事実です。

 

ただ往々にして組織は人数に比例し問題が山積していくものです。その時は今より若かったこともあり苦労のウェイトのほうが圧倒的に多く結果を残せたか、と言われるといまだにそこは自信がありません。

 

後は10年近くWebデザインので仕事をする中で、自分の技術や経験を誰かに伝える、という継承の部分がポッカリ空いていることに気がついたことも大きな転機です。つたないですが後世に伝え、それを若い人達がドライブをかけてより良いものにしていってほしい。自分のことさえまともにできていない現状はさておき、純粋にそう思ったのです。

 

マーネージメントをしていたときは苦しさの向こうにある本当の繋がりをまだ意識できていませんでした。未熟だった当時であればそれに気づいていても実践できなかったかもしれません。

 

価値観の異なる人を受け入れ、変化の早いこの時代に対応出来るような柔軟で粘り強い組織が作ってみたい。そう思うようになってきました。

 

※ここで言う組織とはイコール大人数、ということではありません。

 

 

新たな出会いを求めるきっかけとして

 

3年もフリーをやっていると良い意味でも悪い意味でもお付き合いが限定されてきます。あくまでフリーランスの自分が回せるだけの仕事量と考えるととてもありがたいことなのですが今だ出会っていない人と出会おうとした場合はもしかすると出会いのチャンスを逃しているのかも知れません。新しい出会いから新しい仕事を、そして新しいエクスペリエンスを求めるためにもう一度挨拶をして回りたいなと思いました。

 

そんな中でモバイルデバイスの台頭によりUX/UIの世界に大きなパラダイムシフトが発生しました。その影響は大きくWebの世界でのトレンドであるFLASHによるリッチコンテンツは影を潜めることとなりました。もともと主戦場がその辺りだったこともあり一時は大打撃を受けました。

 

ただ過渡期において、ピンチはチャンスだとも思いモバイルデバイスの案件を意識的に増やして行く中で今までのやり方を大きく変える意味でも屋号と仕事スタイルを少しばかり変えようと思いました。そんな中でデザイナーでもありデベロッパーでもある石原と出会いiPhoneアプリ「欠席カメラ」が生まれたことと同時にharaharaを立ちあげました。

 

ということで、これは良い機会だ!と挨拶回りをもう一度しようと思います(と言うかしてます)法人化と新たな社名というのはお客様にはトピックになるので出会いのきっかけには絶好のチャンスです。

 

と、少し長くなりましたが上記で上げた3つが法人化に至った大きなポイントになります。順当に言えば売上げが増大し手が足りなくなり組織化=法人化する、それが最も正当な理由だとは思いますが自分なりの動機は持っておいた方が有事の時に揺るがないのかなとも思っています。

 

法人化のタイミングはそれぞれで、継続していくためには確立された収益構造や強い信念が前提になってきます。ただ、同時に上記で書いたような初期衝動も継続するエネルギーとしては大事なのではないかと思っています。
Posted By Rentaro Fujiwara
記事共有のお願い
この記事はお役にたちそうでしょうか?もし気に入っていただけたら下のボタンから共有をお願いいたします。運営者のモチベーションアップにご協力願います!
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連記事
インフォメーション